肝斑(かんぱん)のお話 Vol.2
お店からクリスマスソングが流れ、
街の至る所でイルミネーションが輝く時期です。
これは先日、仕事で立ち寄った元祖イルミネーション、
表参道のイルミネーション。
そして我がホーム、辻堂のテラスモール前も
11/12(日)から点灯されたそうです。
こちらは後日、ブログに写真をアップしま~す。
こんにちは。
今回は前回(肝斑(かんぱん)のお話 Vol.1)の続き、
「肝斑の治療」についてお話しします。
前回お話ししたように、
肝斑の原因は
紫外線、お肌の刺激、女性ホルモン。
これらによって「お肌に炎症が生じて」
頬・鼻下・コメカミに
地図状の色素斑が浮き出てきます。
「お肌に炎症が~」
実はこれが肝斑治療のキーワードであり、
他のシミ治療と大きく異なる点です。
当然ながら炎症が生じている部分(肝斑)に
強いレーザー(=お肌の刺激)を照射してはダメ!
これは今現在でも肝斑治療の大前提です。
では具体的な肝斑治療はというと、、、
①トラネキサム酸の内服
②弱い出力のレーザー照射(レーザートーニング)
③エレクトロポレーション(スプリング)
①トラネキサム酸の内服
肝斑治療の基本。
風邪を引いた際にノドの炎症を抑える薬です。
肝斑ではノドではなく、お肌の炎症を抑えて
メラニン(黒い色素)の産生を抑えます。
地味な治療ですが、確実です。
②レーザートーニング
弱い出力のレーザーを
短い間隔で複数回照射していきます。
当院では2週間隔で8回程度照射します。
尚トーニングはライムライト(光治療)と異なり、
日焼けしたお肌でも照射できるので、
治療する時期は問いません。
これまで何千人と肝斑の患者様を診てきましたが、
やはりトーニングだけでは肝斑の改善は難しい印象です。
内服の併用か、エレクトロポレーションの併用が
望ましいと思います。
③スプリング(エレクトロポレーション)
これまでイオン導入でお肌に導入できなかった
トラネキサム酸を導入します。
微弱な電流を流すことで、
大きい分子であるトラネキサム酸を導入して
お肌の炎症を抑えます。
またレーザートーニングとの相性も良いので、
併用をお勧めしています。
肝斑は再発しやすく、
治療後も内服を継続していただいたり、
レーザートーニングやスプリングをメンテナンスとして
続けている方もいらっしゃいます。
また閉経して数年経過すると
自然に改善する方が多いと言われていますが、
テニス・ゴルフ・マリンスポーツをされる方は
閉経後数年経っても残りやすい印象です。
以上2回にわたって肝斑のお話でした。
ふぅ~。
次回のブログは少し軽めの内容で、、(笑)
ではでは。
ラコスタ辻堂スキンクリニック
小澤 剛