「肉毒素」 

中国語でボトックスの事。

わかりやすいけど、ちょっと生々しくて（笑）。

 

こんにちは。

今日は「ボトックス注射」の話を少し。

ご存知の方も多いかと思いますが、

美容医療でボトックス注射は定番になりつつあります。

 

ボトックス注射の効果を簡単に言うと、

①筋肉の動き(収縮)を弱める。

②発汗を抑える。

この2つになります。

 

そして

①の効果を利用したものが

・表情筋によって出来る顔のシワの改善

・噛む時に膨らむエラ(咬筋)を小さくする

・肩周囲の筋肉の収縮を和らげる(肩コリの改善)

 

②の効果を利用したものが

・ワキ汗の軽減

・汗管種(※)の改善

(※ 夏になると顔の中心に1-2mmのポツポツが生じる疾患)

 

ボトックス注射は1回注射をすれば

一生効果の続くモノではなく、

3ヶ月〜半年くらいで徐々に効果が無くなります。

効果の発現は2-3日後から徐々に現れ、

1-2週間後がピークとなります。

 

①を利用した具体的例に、

眉間の縦ジワ・額の横ジワ・目尻のカラスの足跡シワなど。

(詳しい箇所は料金表をご覧ください。)

これらは表情筋の収縮による「折りジワ」なので、

完全にシワが刻まれる前、

つまり若いうちに注射をした方がより効果的。

何十回と繰り返し折った紙の折ジワは、

放っておいてもなかなかシワは取れないですよね！

 

そして初めてボトックス注射を受けられる方は、

少なめの量から始めます。

注入量が多ければ効果も長く持続しますが、

万が一効きすぎた場合、

効果が切れるのを待つしかありません。

(足し算は出来ても、引き算は難しい。)

 

ここで患者様からよく受ける質問パート1。

「ボトックス注射で表情が乏しくならないの？」

 

額や眉間、目尻で的確な場所に適量注射すれば、

表情が乏しくなる事はまずありません。

ただ目の下のシワにある程度の量を注射してしまうと、

笑った時に頬が挙がらなくなり、

「口は笑っているのに目が笑っていない」

不自然な顏になってしまいます。

 

次に②を利用したワキ汗の軽減(ワキ汗ボトックス)

についてお話しします。

これは美容というより、機能性を重視した治療です。

そして一度受けて頂いた患者様は

必ずリピートしてくれます（笑）。

 

一度の注射で半年効果が持続するので、

夏場だけワキ汗が気になる方は5-6月に注射するだけ。

快適な夏になります。

通年で気になる方は半年に一回注射します。

 

ここで患者様からよく受ける質問パート2。

「脇から出なくなった汗は、他の部位から沢山出ないの？」

 

確かに脇には汗を出す「汗腺」が沢山あります。

そして発汗は体温調整に重要な役割をしており、

体から出る合計量も決まっています。

ただ体表面積当たりのワキ汗の量は極少量で、

脇を閉じている時間が長いため不快に感じるモノ。

実際にワキ汗ボトックス後に

体の他の部位から汗が沢山出る事はありません。

両手を挙げて生活していれば、

誰もワキ汗を気にしなかったのかも（笑）。

 

長くなってしまいましたが、

今日はここまで。

 

良い週末を。

ではでは。

 

ラコスタ辻堂スキンクリニック

小澤 剛