肝斑(かんぱん)のお話 Vol.1
シミの診察をしていると、
患者様からよく聞かれます。
「私のシミは肝斑ですか?それとも日光性のシミですか?」
残念ながら、ほとんどの方は両方あります(笑)。
ただ治療の基本は、
明らかに目立つ方から治療を行っていきます。
こんにちは。
皆さん、「肝斑(かんぱん」はご存知ですか?
20代後半~50代前半の日本人女性の頬に好発するアイツです。
日光性のシミと違って、
頬や鼻下やコメカミに左右対称に、
そして地図のようにモヤっと出現します。
また目の周りには現れないので、
ちょうど「スキーのゴーグル焼け」のように見えます。
①広範囲タイプ
②頬のみタイプ(一番多い)
③鼻下タイプ
※①+③タイプや、②+③タイプもあります。
さてなぜ「肝斑」と呼ばれるのでしょうか?
それは肝臓に原因があるわけではなく、
頬に出現したシミの形が肝臓の形に似ているため、
「肝臓の形をした色素斑 = 肝斑」となったそうです。
肝斑の出現には様々な原因が挙げられます。
1.紫外線
肝斑を悪化させる一番の原因。
肝斑は季節によって色調が変わるのをご存知ですか?
夏に濃くなり、冬に落ち着くのが一般的です。
これは紫外線の強さや、紫外線にあたる頻度が影響します。
テニスやゴルフ、マリンスポーツをされる方は
他の方より肝斑が出現しやすく、
男性でもプロ野球選手やプローゴルファーで
肝斑の方を見かけますよね。
(男性はメイクをしないので、かなり目立ちます。)
UVケアは大事です。
2.女性ホルモン
女性ホルモンははっきりとした根拠がある訳ではありません。
ただ好発年齢が20代後半~50代前半と、
ホルモンの働きが活発な時期と重なる事。
また妊娠やピルの服用で肝斑が出現・悪化する事から
女性ホルモンの影響が考えられます。
3.お肌の刺激
洗顔時やメイクを落とす際に、
お顔を強くこすると肝斑は悪化します。
患者様自身の予防策としては、
女性ホルモンをコントロールすることは難しいので、
紫外線と肌の刺激に注意して頂くことが
肝斑の悪化を防ぐ一番の近道です。
話が長くなってしまいました、、。
今日はここまで。
次回のブログは今日の続編、
「肝斑の治療」についてお話しします。
ではでは。
ここで菜園の近況報告。
夏野菜の収穫も終わりひと段落。
先日、玉ネギ苗を植えるため
自宅のプチ菜園を耕しました。
チビ達はいつものように
掘り返された土の中から幼虫探し。
人間の幼虫が、虫の子供を探していました(笑)。
夏場に仕込んだ自家製堆肥もいい感じに。
レシピは刈った芝・もみ殻・米ぬか・牛のフンを
混ぜ合わせて、3-4ヶ月堆肥ボックスに放置するだけ。
これは今年の春に収穫した玉ネギ君。
玉ネギは収穫してから保存ができるので、
我が家では重宝しています。
庭のハイビスカスも頑張ってます!
昨年も地植えで越冬を試みるも失敗。
今年は越冬できるかな、、。
ラコスタ辻堂スキンクリニック
小澤 剛