形成外科って何?
夏休みが終わって、身体中の筋肉痛も収まり
やっと頭が仕事モードに切り替わってきたこの頃です。
今日は私が専門とする「形成外科」についてお話ししたいと思います。
皆さん、「形成外科」はどんな病気やケガを診る診療科なのかご存知ですか?
「整形外科」と混同している方も多いかと思います。
「形成外科とは、身体に生じた組織の異常や変形、欠損、あるいは整容的な不満足に対して、あらゆる手法や特殊な技術を駆使し、機能のみならず形態的にもより正常に、より美しくすることによって、みなさまの生活の質 "Quality of Life" の向上に貢献する、外科系の専門領域です。(日本形成外科学会ホームページより引用)」
うーん、ぼんやりしててわかりづらい、、。
では身近にある具体例を挙げていきますね。
・顔のケガや骨折、眼瞼下垂症
・手足のケガ、巻き爪
・ヤケド
・皮膚の出来物
・床ずれ(褥瘡)
・乳ガンによる乳房切除後の再建
・美容外科
などなど。
上記以外にも大学病院では頭頸部の再建や、四肢の再建、
先天異常の再建手術などが形成外科で行われています。
こうやってみると、整形外科や皮膚科、眼科、耳鼻科、乳腺外科など
様々な診療科と重なる部分も多い「隙間産業」的な役割を果たしています。
(私個人の勝手な解釈です。)
他の診療科に比べると医師の数も少なく、歴史も浅いかも知れません。
今後は1人でも多くの患者様の「生活の質 "Quality of Life" の向上」に貢献して、
「形成外科」を知って頂けるよう、頑張っていきたいと思います。
小澤 剛